山田ズーニー - 伝わる・揺さぶる!文章を書く

伝わる・揺さぶる!  文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書)

良い文章を書くために何か参考になりそうな本を探していたところ、「伝わる・揺さぶる!文章を書く」というタイトルに惹かれ、どのような本なのか調べてみました。

筆者の山田ズーニー氏は、株式会社ベネッセコーポレーションで学生向け通信講座を行っている進研ゼミの小論文編集長として通信教育の企画・編集・プロデュースに携わってきました。
2000年に独立し、さまざまな人がインターネット上でインタビューや対談、コラムなどを投稿しているサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では「おとなの小論文教室。」として、週1本のペースで現在も続いている長期連載です。
膨大な量のため全ては見ていませんが、家族との日常生から死を思いとどまらせる言葉など、幅広い題材をわかりやすい文章でまとめられており、このように書けたらいいなと思って本の購入を決めました。

本書では書くことは考えることだと述べており、相手に思いを伝えるための考え方として以下の7つを挙げています。

1.意見〜あなたが一番言いたいことは何か?
日記に本や音楽について書いても、自分なりの意見を明確に出せずに概要や説明ばかりになってしまうことが多いので気をつけたいところです。

2.望む結果〜だれが、どうなることを目指すのか?
ゲームの記事を作成する場合、サイトに訪れたたくさんの人が見だしを見て続きを読みたいと思わせること。

3.論点〜あなたの問題意識はどこに向かっているか?
今まであまり意識ができていなかった点です。オリジナルの記事を作成するときに盛り込めればいいアクセントになると思いました。

4.読み手〜読み手はどんな人か?
その題材に詳しい人から知らない人までさまざまですので、登場人物の紹介や専門用語などをわかりやすく説明する必要があります。

5.自分の立場〜相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?
プレスリリースやレポート、インタビューなどの違いで立場も変わり、文章の変化にも気をつけなければいけません。

6.論拠〜相手が納得する根拠があるか?
論点を持ち出すにはその根拠も必ず必要です。

7.根本思想〜あなたの根本にある想いは何か?
今の文章力では全然話になりませんが、書くことで少しでも食べていけるように魅力的な文章を書ければいいと思います。

筆者が学生向けの講座をやられていることもあってか、堅苦しくなく非常に読みやすい本でした。
同じ著者の書籍でAmazonレビューでも評価の高い「あなたの話はなぜ「通じない」のか」も注文をしてみたので届くのが楽しみです。